「頭痛が何度も繰り返す」「薬を飲むと一時的に楽になるが、また頭が痛くなる」「夕方になると頭が重い」「後頭部が締め付けられる」「首こり・肩こりと一緒に頭痛が起こる」「デスクワークをすると頭痛が出る」「目の疲れと頭痛が同時に出る」「雨の日に頭痛が悪化する」「頭痛を根本から改善したい」など、繰り返す頭痛に関する悩みは多くあります。
頭痛は非常に一般的な症状ですが、すべての頭痛を同じ原因で説明することはできません。
WHOは頭痛疾患を神経系の代表的な疾患群の一つと位置づけ、代表的な一次性頭痛として片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛を挙げています。また、薬物使用過多による頭痛など、別の疾患や薬剤使用に関連する二次性頭痛も存在します。2021年時点で世界人口の約40%、約31億人が頭痛疾患の影響を受けていたとされています。
したがって、
頭痛=肩こり
頭痛=血流不足
頭痛=骨盤の歪み
頭痛=自律神経の乱れ
と一つの要因だけに決めつけることは適切ではありません。
特に繰り返す頭痛では、頭痛のタイプそのものを正しく区別することが重要です。NICEは一次性頭痛について、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などを特徴に基づいて分類し、薬物使用過多による頭痛についても評価することを推奨しています。
一方、緊張型頭痛では首の筋骨格系症状との関連がみられる場合があり、WHOも緊張型頭痛が頸部の筋骨格系の問題やストレスと関連することがあると説明しています。
本記事では、繰り返す頭痛の原因を、頭痛の分類、脳・血管・三叉神経系、頸椎、胸椎、肩甲帯、筋・筋膜、姿勢、骨盤、腰痛、睡眠、ストレス、デジタル機器使用などの観点から整理します。
さらに、病院・脳神経内科・脳神経外科などの医療機関と、整骨院・鍼灸院の役割を区別し、茨木市あゆみ鍼灸整骨院における骨格矯正、整体施術、筋膜リリース、鍼灸、円皮鍼、EMS治療などをどのような位置づけで考えるのかを解説します。
- 1.繰り返す頭痛とは?専門的な概要
- 2.片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の違い
- 3.「首・肩をほぐせば頭痛が治る」とは限らない
- 4.頭痛が繰り返す原因を多角的に分類
- 5.頭痛と脳・三叉神経・血管の関係
- 6.緊張型頭痛と頸部・肩甲帯
- 7.物理的要因①|頭部前方位と頸椎
- 8.物理的要因②|胸椎・肩甲骨
- 9.物理的要因③|目の疲れ・デジタル機器
- 10.頭痛と腰痛・骨盤の関連
- 11.骨盤矯正・骨格矯正と頭痛
- 12.マッサージで頭痛が一時的に楽になる理由
- 13.手技療法・筋膜リリースの位置づけ
- 14.鍼灸と繰り返す頭痛
- 15.当院の円皮鍼による低刺激アプローチ
- 16.EMS治療と繰り返す頭痛
- 17.当院が考える頭痛への骨格矯正アプローチ
- 18.無理な姿勢矯正を強要しない理由
- 19.薬物使用過多による頭痛に注意する
- 20.睡眠・ストレス・生活習慣と頭痛
- 21.頭痛日記による原因分析
- 22.症状の段階別に考える繰り返す頭痛
- 23.頭痛のレッドフラッグ
- 24.病院・脳神経内科・脳神経外科と整骨院・鍼灸院の役割の違い
- 25.当院における頭痛への専門的アプローチ
- 26.当院の「根本改善」の考え方
- 27.頭痛と運動
- 28.高槻市・茨木市で繰り返す頭痛を相談する方へ
- 29.当院が無理な姿勢矯正を強要しない理由
- 30.よくある質問(FAQ)
- 31.繰り返す頭痛を改善するための日常生活
- 32.まとめ|繰り返す頭痛は「肩こりだけ」と決めつけないことが重要
1.繰り返す頭痛とは?専門的な概要
頭痛は「症状」であり、原因は一つではない
頭痛は大きく、
一次性頭痛
と
二次性頭痛
に分類できます。
一次性頭痛は、頭痛そのものが主要な疾患であり、
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
などがあります。
二次性頭痛は、別の疾患や状態に伴って発生する頭痛です。
代表例として、
- 感染症
- 頭部外傷
- 脳血管障害
- 巨細胞性動脈炎
- 頭蓋内圧亢進
- 脳腫瘍
- 薬物使用過多
などがあります。NICEも一次性頭痛と二次性頭痛を区別し、二次性頭痛が疑われる所見がある場合には追加評価や専門医への紹介を検討するよう示しています。
2.片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の違い
「頭痛」と一言でいっても、症状パターンは大きく異なります。
| 頭痛タイプ | 代表的な特徴 | 関連しやすい症状 |
|---|---|---|
| 片頭痛 | 拍動性、中等度~重度、一側性が多い | 吐き気、光・音への過敏 |
| 緊張型頭痛 | 圧迫感・締め付け感、両側性が多い | 首・肩の不快感 |
| 群発頭痛 | 眼の周囲の非常に強い痛み | 流涙、眼充血、鼻症状 |
| 薬物使用過多による頭痛 | 高頻度・持続性になりやすい | 起床時に強いこともある |
WHOによると、片頭痛は通常4~72時間続く発作性頭痛で、吐き気や光・音への過敏を伴うことがあります。緊張型頭痛は圧迫感・締め付け感として現れ、頸部の筋骨格系症状やストレスと関連する場合があります。群発頭痛は通常片側の眼周囲に非常に強い痛みを生じ、流涙や眼充血などの自律神経症状を伴います。
この違いを区別することが、頭痛改善を考える第一段階です。
3.「首・肩をほぐせば頭痛が治る」とは限らない
繰り返す頭痛に対して、首や肩をマッサージすると楽になる方はいます。
しかし、それだけで頭痛の原因がすべて解決するとは限りません。
例えば緊張型頭痛では、
デスクワーク
↓
頭部前方位
↓
頸部・肩甲帯への持続的負荷
↓
筋緊張・身体的不快感
↓
頭痛
という関連が考えられる一方、
睡眠不足
+ストレス
+長時間の画面作業
+頭痛発作
という別の経路もあります。
さらに、片頭痛や群発頭痛などでは、単純な筋肉の硬さだけでは説明できません。
そのため「肩を揉めば頭痛が治る」という考え方ではなく、頭痛のタイプを区別したうえで、身体機能上の関連因子がある場合に首・肩・姿勢などを評価することが重要です。
4.頭痛が繰り返す原因を多角的に分類
| 原因・関連要因 | 具体的な要素 | 考えられる特徴 |
|---|---|---|
| 一次性頭痛 | 片頭痛、緊張型、群発頭痛 | 頭痛そのものが主疾患 |
| 筋骨格系 | 頸部、肩、胸椎、肩甲帯 | 首肩こりを伴うことがある |
| 姿勢 | 頭部前方位、猫背 | デスクワークで悪化 |
| 視覚負荷 | PC、スマホ、近業 | 眼精疲労を伴う場合 |
| 睡眠 | 睡眠不足、リズム変化 | 発作頻度に影響することがある |
| ストレス | 精神的緊張 | 頭痛誘因となりうる |
| 薬剤 | 鎮痛薬等の過剰使用 | 薬物使用過多による頭痛 |
| 神経 | 神経障害 | しびれ等を伴う場合 |
| 血管 | 血管性病態 | 特定の二次性頭痛 |
| 全身疾患 | 感染、炎症、内分泌など | 発熱等を伴う場合 |
| 外傷 | 頭部外傷・むち打ち | 外傷後発症 |
このように、「頭が痛い」という症状に対して、最初から肩こり・骨格だけへ原因を限定しないことが重要です。
5.頭痛と脳・三叉神経・血管の関係
頭痛の痛みは、脳そのものが単純に「痛む」ことで発生するわけではありません。
頭蓋内外の痛みに関係する、
- 三叉神経系
- 髄膜
- 血管周囲組織
- 頭頸部の感覚入力
などが関係します。
特に片頭痛では三叉神経血管系が重要な役割を担うことが知られています。
WHOでは片頭痛の病態について、頭部の神経や血管周囲から痛みを生じさせる物質が放出されるメカニズムが関係すると説明しています。
そのため、片頭痛を「肩の筋肉が凝っているから起きる頭痛」と単純化することはできません。
6.緊張型頭痛と頸部・肩甲帯
一方で、緊張型頭痛では首周辺の筋骨格系症状が同時に存在することがあります。
WHOは緊張型頭痛について、圧迫感・締め付け感が特徴であり、ストレスや頸部の筋骨格系の問題と関連する場合があると説明しています。
そのため、
- 首こり
- 肩こり
- 後頭部の張り
- 肩甲骨周囲の緊張
- デスクワーク
- 長時間のスマートフォン使用
などがある場合には、頸肩部の身体機能を確認する意味があります。
ただし、これは「首の筋肉が硬ければ緊張型頭痛」と診断できるという意味ではありません。
7.物理的要因①|頭部前方位と頸椎
パソコンやスマートフォンを使用するときには、視線の位置に合わせて頭部が前方へ移動しやすくなります。
頭部の位置を維持するためには、
- 後頭下筋群
- 頸部伸筋群
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 胸鎖乳突筋
などが関与します。
長時間の静的姿勢では、これらの筋群に持続的な負荷がかかることがあります。
重要なのは「頭が何度前に出ているか」という単純な数字ではありません。
重要なのは、
同じ姿勢をどの程度長く維持しているのか
です。
姿勢改善では、「正しい姿勢を固定する」よりも「姿勢を変えながら作業する」ことが重要になる場合があります。
8.物理的要因②|胸椎・肩甲骨
頸部だけを見るのではなく、胸椎と肩甲骨の運動も重要です。
肩甲骨は、
- 挙上
- 下制
- 内転
- 外転
- 上方回旋
- 下方回旋
などの動きを行います。
胸椎の伸展や回旋も肩甲帯の運動に関係します。
長時間の猫背姿勢では、
胸椎の運動量低下
↓
肩甲骨運動の変化
↓
頸部・肩周辺の代償的負荷
という連鎖が生じる可能性があります。
そのため当院では、頭痛に首こり・肩こりが併存している場合、頸椎だけではなく胸椎・肩甲骨も評価対象にします。
9.物理的要因③|目の疲れ・デジタル機器
長時間の画面作業では、
- 近距離視
- 調節
- 輻輳
- まばたき
- 眼表面
- 姿勢
など複数の要素に負荷がかかります。
その結果、
眼精疲労
+首こり
+肩こり
+頭痛
が同時に出現するケースがあります。
頭痛と眼精疲労がセットで発生する場合には、目の問題と首肩の筋骨格系の問題を分けて考えることが重要です。
視力低下、視野異常、強い眼痛などがある場合には、整骨院ではなく眼科での評価を優先します。
10.頭痛と腰痛・骨盤の関連
「頭痛なのに腰痛や骨盤を見るのか」という疑問があります。
これは、人間の姿勢が一つの運動連鎖として成立しているためです。
座位では、
足部
↓
膝
↓
股関節
↓
骨盤
↓
腰椎
↓
胸椎
↓
肩甲帯
↓
頸椎
↓
頭部
という位置関係があります。
腰痛や骨盤周囲の違和感によって座位姿勢が変化すると、胸椎や頸椎の負荷が変化する可能性があります。
逆に、頭痛や首肩痛が長期化して身体活動が減ることで、腰痛や身体機能低下につながる場合もあります。
したがって、
頭痛+肩こり+腰痛
というケースでは、局所ではなく全身の身体機能を確認することに意味があります。
ただし、骨盤の歪みが頭痛の直接原因であると断定するものではありません。
11.骨盤矯正・骨格矯正と頭痛
骨盤矯正を頭痛に行う意味
「頭痛なのに骨盤矯正」という表現だけを見ると、医学的な関連が分かりにくいかもしれません。
当院では骨盤矯正を、
骨盤を矯正すれば頭痛が治る
という単純な方法として考えていません。
腰痛、長時間座位、姿勢、股関節の動きなどが頭頸部の姿勢に影響している場合に、身体全体の運動連鎖を評価するための一要素として扱います。
骨格矯正
当院の骨格矯正は、骨を永久的に「正しい位置」へ移動させる施術という意味ではありません。
頸椎、胸椎、骨盤、股関節、肩甲帯などの、
- 関節可動性
- 筋緊張
- 姿勢
- 動作
- 荷重
を確認し、身体が動きやすい状態を目指します。
12.マッサージで頭痛が一時的に楽になる理由
首や肩の筋緊張が関連している場合、マッサージや手技によって一時的に症状が変化することがあります。
しかし、頭痛のタイプ自体が片頭痛であれば、首の筋肉だけを揉むことが根本治療になるわけではありません。
また、緊張型頭痛でも、
首肩をほぐす
↓
一時的に楽になる
↓
再び長時間デスクワーク
↓
同じ身体的負荷が発生
↓
頭痛が再発
という循環が起こることがあります。
そのため、
「揉むこと」
と
「再発要因を減らすこと」
を分けて考える必要があります。
13.手技療法・筋膜リリースの位置づけ
当院では、頭痛と首肩の筋骨格系症状が併存している場合に、状態に応じて手技療法や筋膜リリースを検討します。
対象となる可能性があるのは、
- 後頭下筋群
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 胸鎖乳突筋
- 菱形筋
- 小胸筋
- 胸椎周囲筋
などです。
筋膜リリース
筋・筋膜や軟部組織への刺激を利用して、
- 筋緊張
- 圧痛
- 組織の動き
- 関節可動性
- 身体感覚
などを評価します。
ただし、
筋膜をほぐせば頭痛が治る
という意味ではありません。
頭痛のタイプが一次性頭痛である場合、手技は症状管理の一部として考える必要があります。
14.鍼灸と繰り返す頭痛
鍼灸は頭痛に対する非薬物療法の一つとして研究されています。
特に緊張型頭痛については、2025年の系統的レビュー・メタ解析で6件のRCT、927人が解析され、鍼治療群では6週間時点の頭痛頻度が低下し、偽鍼と比較した頭痛改善のオッズも高かったと報告されています。ただし、研究数は限られており、治療期間や回数によって結果が異なります。
別の2023年のメタ解析では、30件のRCT、2742人を対象として、鍼治療が緊張型頭痛の反応率や頭痛頻度に有利な結果を示す一方、異質性が高く、頭痛頻度についてのエビデンス確実性は非常に低いと評価されています。
NICEでも、15日以上/月の緊張型頭痛について、将来の頭痛を減らすため最大10回程度の鍼治療を検討できるとしています。
このため、鍼灸は「すべての頭痛に効く」という位置づけではなく、頭痛タイプを確認したうえでの補助的治療として考えることが適切です。
15.当院の円皮鍼による低刺激アプローチ
当院では、強い刺激が苦手な方に対して、比較的刺激の少ない「円皮鍼(えんぴしん)」を優先的な選択肢として提案しています。
円皮鍼は小型の鍼具を皮膚に貼付し、一定時間持続的な刺激を与える方法です。
当院では、
- 首肩周囲の筋緊張
- 後頭部周囲の張り
- 身体のコンディショニング
- 血流に関連する自覚症状
などを考慮して使用します。
円皮鍼の刺激感
円皮鍼は一般的な鍼治療と比較して刺激を抑えやすい方法ですが、
すべての方に完全に無痛
という意味ではありません。
皮膚感覚や貼付部位には個人差があるため、医学的には「比較的刺激の少ない円皮鍼」と説明することが適切です。
円皮鍼と血流改善
鍼刺激によって局所の生理反応が変化する可能性がありますが、
円皮鍼=頭痛の血流を改善して必ず治す
と断定することはできません。
当院では、身体の状態に合わせた補助的な鍼灸アプローチとして使用します。
16.EMS治療と繰り返す頭痛
EMS治療は電気刺激によって筋収縮を誘発する方法です。
頭痛そのものをEMSで直接治療するという考え方ではありません。
当院では、
- 体幹筋力低下
- 肩甲帯の安定性低下
- 運動不足
- 姿勢保持筋の活動不足
などがある場合に、運動療法を補助する手段として検討します。
例えば、
EMS
+体幹トレーニング
+肩甲骨運動
+姿勢改善
+生活習慣の見直し
という組み合わせです。
重要なのはEMS単独ではなく、身体を実際に動かす能力へつなげることです。
17.当院が考える頭痛への骨格矯正アプローチ
茨木市あゆみ鍼灸整骨院では、12年以上の臨床経験と柔道整復師・鍼灸師の国家資格を基盤に、頭痛に首・肩・背中などの運動器症状が併存している場合、身体全体を評価します。
頸椎
頸部の可動域、筋緊張、姿勢を確認します。
胸椎
胸椎伸展・回旋などの動きを確認します。
肩甲帯
肩甲骨の動き、僧帽筋、肩甲挙筋、胸筋群などを確認します。
骨盤・腰椎
腰痛や長時間座位がある場合は、骨盤・腰椎の動きも確認します。
こうした評価を行ったうえで、骨格矯正をベースにした根本アプローチを検討します。
18.無理な姿勢矯正を強要しない理由
頭痛がある方に対して、
「背筋を常に伸ばす」
「顎をずっと引く」
「胸を張り続ける」
といった姿勢指導を行うだけでは、長期的な問題解決にならない場合があります。
重要なのは、
正しい姿勢を固定すること
より、
状況に合わせて姿勢を変えられること
です。
例えばデスクワーク中でも、
- 座る
- 立つ
- 歩く
- 背伸びする
- 肩を動かす
- 首を軽く動かす
などを適切に挟むことが重要です。
当院では無理な姿勢矯正を強要せず、骨格矯正をベースとして、関節可動性・筋機能・動作・生活環境を総合的に確認します。
19.薬物使用過多による頭痛に注意する
繰り返す頭痛で見落とせないのが「薬物使用過多による頭痛」です。
頭痛が増える
↓
鎮痛薬を使用する
↓
薬を使う頻度が増える
↓
頭痛がさらに頻繁になる
という悪循環が起こる場合があります。
WHOは薬物使用過多による頭痛を代表的な二次性頭痛と位置づけています。
NICEでは、鎮痛薬やトリプタンなどの過剰使用が頭痛を悪化させる可能性について注意するよう推奨しており、薬剤の種類によって月10日または15日以上の使用が問題になる基準が示されています。
そのため、
「薬が効かなくなったからもっと飲む」
という対応ではなく、頭痛の種類と薬剤使用頻度を医療機関で確認することが重要です。
20.睡眠・ストレス・生活習慣と頭痛
頭痛は身体構造だけで説明できない場合があります。
WHOは頭痛疾患について、適切な生活習慣として、
- 規則的な睡眠
- 運動
- 健康的な食事
- 十分な水分
- 頭痛日記
などを挙げています。
睡眠
睡眠時間だけでなく、
- 就寝時刻
- 起床時刻
- 夜間覚醒
- 睡眠の質
なども確認します。
ストレス
仕事上のストレスや精神的緊張が、頭痛の誘因や増悪因子になる場合があります。
水分・食事
脱水や食事パターンの乱れなども、頭痛の誘因になり得ます。
このため頭痛改善では、
施術
+生活習慣
の両方を考えることが重要です。
21.頭痛日記による原因分析
繰り返す頭痛では、頭痛日記が有効です。
記録項目として、
- 発症日時
- 持続時間
- 痛む場所
- 痛みの強さ
- ズキズキするか
- 締め付けるか
- 吐き気
- 光過敏
- 音過敏
- 睡眠時間
- 食事
- 水分
- 月経周期
- ストレス
- デスクワーク時間
- スマートフォン使用
- 運動
- 鎮痛薬使用
などを記録します。
WHOも頭痛の誘因を把握する方法として頭痛日記を紹介しています。
頭痛が何となく繰り返している状態から、
「いつ・何をすると・どのタイプの頭痛が出るのか」
というパターンを把握することができます。
22.症状の段階別に考える繰り返す頭痛
軽度
- 仕事の後だけ頭痛
- 首肩が凝ると頭痛
- 休むと改善する
- 月に数回程度
この段階では、睡眠、デスクワーク姿勢、身体活動、首肩の筋緊張などを確認します。
中等度
- 毎週のように頭痛
- 月に何度も頭痛が出る
- 頭痛薬を頻繁に使う
- 首肩こりが常にある
- 頭痛と眼精疲労がセット
- デスクワークで悪化
この段階では、頭痛タイプの確認とともに、医療機関での診断や、必要に応じて運動器機能へのアプローチを検討します。
高度・医療機関を優先する状態
- 突然発症した激しい頭痛
- 発熱を伴う頭痛
- 新しく出現した神経症状
- 意識障害
- 言語障害
- 視覚障害
- 歩行障害
- 頭部外傷後の頭痛
- 頭痛が急速に悪化する
- いつもと明らかに違う頭痛
このような場合には、頭痛を肩こりとして処理せず、医療機関での評価を優先します。
23.頭痛のレッドフラッグ
NICEは、以下のような所見がある頭痛について、さらなる調査・紹介を検討するよう推奨しています。
- 発熱を伴って悪化する頭痛
- 5分以内に最大強度に達する突然の頭痛
- 新たに発症した神経学的欠損
- 新たに発症した認知機能障害
さらに、頭部外傷後、意識・行動・性格の変化、徐々に悪化する神経症状なども評価対象になります。
つまり、
いつもの肩こり頭痛と明らかに違う
突然ものすごく痛くなった
しゃべりにくい
片側の手足に力が入らない
などの場合は、整骨院での施術を優先するべきではありません。
24.病院・脳神経内科・脳神経外科と整骨院・鍼灸院の役割の違い
医療機関が優先される領域
医療機関では、
- 頭痛タイプの診断
- 神経学的診察
- 血圧など全身評価
- 必要に応じた画像検査
- 血液検査
- 薬物療法
- 片頭痛予防治療
などを行います。
すべての頭痛に画像検査が必要というわけではなく、NICEは典型的な一次性頭痛で二次性頭痛の所見がない場合、安心目的だけで画像検査を行うことを推奨していません。
整骨院・鍼灸院が扱う身体機能
頭痛のタイプが医療機関で確認され、運動器への介入が適しているケースでは、
- 首こり
- 肩こり
- 胸椎可動性
- 肩甲帯
- 姿勢
- デスクワーク環境
- 筋緊張
- 運動不足
などを評価できます。
| 項目 | 医療機関 | 整骨院・鍼灸院 |
|---|---|---|
| 頭痛疾患の診断 | ○ | 診断は行わない |
| 神経学的診察 | ○ | 必要時医療機関へ |
| MRI・CT等 | ○ | 原則医療機関 |
| 血液検査 | ○ | ― |
| 薬物療法 | ○ | ― |
| 二次性頭痛の評価 | ○ | 疑いがあれば紹介 |
| 首肩の筋機能評価 | ○ | ○ |
| 姿勢・動作評価 | ○ | ○ |
| 筋・筋膜への手技 | 施設による | ○ |
| 骨格矯正 | 施設による | ○ |
| 鍼灸 | 施設による | 鍼灸師が実施 |
| 円皮鍼 | 施設による | ○ |
| EMS | 施設による | 補助的に使用する場合あり |
| 運動・セルフケア | ○ | ○ |
「病院は対症療法、整骨院は根本改善」と単純に二分するのではなく、頭痛疾患の診断と運動器機能へのアプローチを適切に分けることが重要です。
25.当院における頭痛への専門的アプローチ
茨木市あゆみ鍼灸整骨院では、12年以上の臨床経験と柔道整復師・鍼灸師の国家資格を基盤として、繰り返す頭痛に首・肩・姿勢などの運動器症状が併存している場合に身体機能を確認します。
STEP1|頭痛の特徴を確認
- 痛みの場所
- 痛みの性質
- 頻度
- 持続時間
- 発症時間帯
- 誘因
- 首肩こり
- 眼精疲労
- 腰痛
- 睡眠
- ストレス
などを確認します。
STEP2|危険な症状を確認
突然発症した激しい頭痛、神経症状、発熱などがある場合は、医療機関を優先します。
STEP3|姿勢評価
- 頭部前方位
- 頸椎
- 胸椎
- 肩甲骨
- 骨盤
などの位置関係を確認します。
STEP4|筋・関節評価
- 後頭下筋
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 胸鎖乳突筋
- 胸椎
- 肩甲帯
などを確認します。
STEP5|施術
必要に応じて、
- 骨格矯正
- 骨盤矯正
- 整体施術
- 筋膜リリース
- 手技療法
- 鍼灸
- 円皮鍼
- EMS治療
などを組み合わせます。
26.当院の「根本改善」の考え方
当院でいう根本改善は、
頭痛を一回の施術で完全に消す
という意味ではありません。
また、
骨盤を矯正すれば頭痛が治る
という意味でもありません。
当院では、
頭痛のタイプ
+身体機能
+姿勢
+筋緊張
+関節可動性
+デスクワーク
+睡眠
+運動
+生活習慣
を複合的に確認します。
例えば緊張型頭痛に首肩の筋緊張が併存している場合、
頸椎
+胸椎
+肩甲帯
+筋・筋膜
+姿勢
へのアプローチを検討します。
さらに腰痛や骨盤周囲の不調がある場合には、
骨盤
+腰椎
+胸椎
+頸椎
という全身の姿勢連鎖まで確認します。
27.頭痛と運動
WHOは頭痛疾患の管理において、規則的な睡眠や運動などの生活習慣を挙げています。
頭痛があるからといって、すべての運動を避ける必要があるわけではありません。
一方、運動によって頭痛が明確に誘発される、いつもと異なる激しい頭痛が突然起きるなどの場合には、医療機関での評価が重要です。
当院では、症状に応じて、
- ウォーキング
- 軽い有酸素運動
- 肩甲骨運動
- 胸椎運動
- 体幹運動
- 頸部周囲のコンディショニング
などを検討します。
28.高槻市・茨木市で繰り返す頭痛を相談する方へ
高槻市・茨木市周辺では、
- 電車通勤
- 車通勤
- デスクワーク
- テレワーク
- スマートフォン使用
- 長時間のパソコン作業
- 子育て
- 家事
- 立ち仕事
- 運動不足
など、頭痛と首肩の不調が併存しやすい生活背景があります。
例えば、
通勤中にスマートフォン
+職場で長時間PC作業
+帰宅後もスマートフォン
+睡眠不足
という生活では、視覚的負荷、近業、静的姿勢、睡眠不足など複数の要素が重なります。
また、
デスクワーク
+猫背
+首肩こり
+腰痛
という身体状況では、姿勢・筋骨格系への負荷も複合します。
茨木市あゆみ鍼灸整骨院では、茨木市を中心に、高槻市など近隣地域から繰り返す頭痛について相談される場合にも、頭痛そのものと運動器症状を分けて考えます。
29.当院が無理な姿勢矯正を強要しない理由
頭痛を改善するために「良い姿勢」を一日中固定する必要があるとは限りません。
人間は、
- 座る
- 立つ
- 歩く
- 振り向く
- 腕を上げる
- 寝る
など、目的に応じて姿勢を変化させます。
当院では無理な姿勢矯正を強要せず、
姿勢を変えられる
+身体を動かせる
+必要な筋肉を使える
という機能面を重視します。
骨格矯正をベースに、
- 関節可動性
- 筋緊張
- 筋力
- 運動制御
- 日常動作
を総合的に評価します。
30.よくある質問(FAQ)
Q1.頭痛は肩こりが原因ですか?
すべての頭痛が肩こりによるものではありません。
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物使用過多による頭痛など、頭痛には複数のタイプがあります。WHOは緊張型頭痛が頸部の筋骨格系の問題やストレスと関連する場合があると説明しています。
そのため、首肩こりがある頭痛では運動器を確認する意味がありますが、頭痛そのもののタイプを確認することが先です。
Q2.頭痛に骨盤矯正は有効ですか?
骨盤矯正だけで頭痛が改善すると断定することはできません。
ただし、腰痛や長時間座位などがあり、骨盤・腰椎から胸椎・頸椎までの姿勢連鎖に問題がある場合には、全身の身体機能を評価する一つの要素になります。
当院では骨盤矯正を「頭痛を直接治す方法」とは考えず、姿勢・動作・身体機能の改善を目的としたアプローチとして扱います。
Q3.頭痛に骨格矯正はできますか?
頭痛の原因疾患を骨格矯正で診断・治療することはできません。
一方、緊張型頭痛などに首肩の筋骨格系症状が併存している場合には、頸椎、胸椎、肩甲帯、姿勢、筋機能を確認することができます。
当院では、無理な姿勢矯正を強要せず、骨格矯正をベースに身体が動きやすい状態を目指します。
Q4.頭痛に鍼灸は有効ですか?
緊張型頭痛について、近年の系統的レビュー・メタ解析では鍼治療によって頭痛頻度や改善率が良好になる可能性が報告されています。ただし、研究数や結果のばらつき、エビデンスの確実性などには限界があります。
NICEでは、15日以上/月の緊張型頭痛について、最大10回程度の鍼治療を検討できるとしています。
当院では、鍼灸を万能治療とは考えず、身体状態に応じた補助的な選択肢として使用します。
Q5.強い刺激が苦手ですが、鍼灸はできますか?
当院では、強い刺激が苦手な方に対して、比較的刺激の少ない円皮鍼を優先的な選択肢として提案しています。
ただし、刺激の感じ方には個人差があるため、すべての方に完全に無痛とは限りません。
また、突然の激しい頭痛、神経症状、発熱を伴う頭痛などでは、鍼灸より医療機関での評価を優先します。
31.繰り返す頭痛を改善するための日常生活
頭痛日記
頭痛の日時、持続時間、症状、睡眠、食事、ストレス、薬剤などを記録します。
睡眠リズム
起床時間・就寝時間を安定させます。
水分
脱水を避けます。
デスクワーク
同じ姿勢を長時間固定しないよう、定期的に立ち上がり身体を動かします。
スマートフォン
長時間の連続使用を避けます。
運動
身体状態に応じて、ウォーキングや軽い運動を取り入れます。
WHOも頭痛管理において規則的な睡眠、運動、健康的な食事、水分摂取、頭痛日記などを推奨しています。
32.まとめ|繰り返す頭痛は「肩こりだけ」と決めつけないことが重要
繰り返す頭痛は、単純に「肩が凝っているから」とだけ考えることはできません。
頭痛には、
片頭痛
+緊張型頭痛
+群発頭痛
+薬物使用過多による頭痛
+その他の二次性頭痛
など、さまざまなタイプがあります。WHOは頭痛疾患を非常に多い神経系疾患群として位置づけ、2021年には世界人口の約40%が頭痛疾患の影響を受けたとしています。
特に緊張型頭痛では、
首こり
+肩こり
+筋骨格系の負荷
+ストレス
などが関連する場合があります。
一方、片頭痛や群発頭痛などは、単純な筋肉の硬さだけでは説明できません。
そのため、
頭痛のタイプを確認する
+危険な二次性頭痛を除外する
+必要に応じて医療機関で診断する
+運動器の問題があれば身体機能を評価する
という順序が重要です。
茨木市あゆみ鍼灸整骨院では、12年以上の臨床経験と柔道整復師・鍼灸師の国家資格を基盤として、頭痛に首こり、肩こり、姿勢不良、眼精疲労、腰痛などの運動器症状が併存している場合、身体全体を確認します。
無理な姿勢矯正を強要せず、骨格矯正をベースにした根本アプローチによって、
頸椎
+胸椎
+肩甲帯
+骨盤
+腰椎
+筋・筋膜
+姿勢
+動作
を総合的に評価します。
必要に応じて、
- 骨盤矯正
- 骨格矯正
- 整体施術
- 筋膜リリース
- 手技療法
- 鍼灸
- 円皮鍼
- EMS治療
- 運動指導
- 日常姿勢・デスクワーク指導
などを組み合わせます。
鍼灸については、緊張型頭痛に対する研究で頭痛頻度や改善率への有益な結果が報告されており、NICEでも高頻度の緊張型頭痛に対する鍼治療を選択肢としています。
ただし、鍼灸をすべての頭痛に対する万能治療とは考えません。
当院では強い刺激が苦手な方に対し、比較的刺激の少ない円皮鍼を優先的な選択肢として提案し、首肩周囲の筋緊張や身体のコンディショニングなどに対する補助的アプローチとして使用します。
EMS治療についても、頭痛を直接治療する機器ではなく、体幹や肩甲帯などの筋活動を補助し、運動療法につなげるための手段として位置づけます。
また、頭痛に腰痛が併存している場合には、頭痛だけを見ず、骨盤、腰椎、胸椎、頸椎、肩甲帯の運動連鎖まで確認します。
高槻市・茨木市で、デスクワークやスマートフォン使用とともに頭痛、首こり、肩こり、眼精疲労、腰痛などを繰り返している場合には、「頭だけ」「肩だけ」に原因を限定せず、生活環境と身体機能を総合的に確認することが重要です。
一方、
突然、5分以内に最大強度に達する頭痛
発熱を伴って悪化する頭痛
新しく出現した神経症状
意識・認知・言語・歩行などの異常
頭部外傷後の頭痛
などがある場合は、整骨院での施術を優先せず、医療機関での評価を優先する必要があります。NICEはこれらを追加調査・紹介を検討すべき所見として示しています。
また、鎮痛薬を頻繁に使用しているにもかかわらず頭痛が繰り返す場合には、薬物使用過多による頭痛の可能性も考える必要があります。薬剤の種類によって問題となる使用頻度が異なるため、自己判断で使用量を増やすのではなく、医療機関で相談することが重要です。
頭痛に対する「根本改善」とは、一度の施術で頭痛を完全に消失させることではありません。
頭痛のタイプを把握する
+危険な疾患を除外する
+首肩・胸椎・骨盤などの身体機能を評価する
+必要な施術を行う
+運動を取り入れる
+睡眠・ストレス・デスクワーク環境を見直す
という複数の要素を継続的に整理していくことが重要です。

